なにわ花いちば主催の「ユリ勉強会」が開催

4月10日(水)10時より3階レセプションルームにて、森山隆氏の「世界のユリ事情~カサブランカの誕生から現在に至るまでの系譜~」としたユリ勉強会が開催されました。
 万葉集に詠まれたユリは日本の原風景として面々と人々の心に受け継がれてきました。
世界でも比類ない園芸都市に成熟した江戸時代、シーボルトが持ち帰った植物が欧米で話題になると、日本に自生するユリ球根に熱い視線が注がれるようになり、横浜開港時のヤマユリから始まり100年以上の歴史を誇るエラブユリ(テッポウユリ)まで、日本のユリ球根生産の歴史が作られました。
 その一方でまだ見ぬユリへの探究心は、日本、アメリカ、オランダと、現在のユリのバラエティに大きな影響を与えた育種家たちによって継承されました。
エンチャントメント、コネチカットキング、スターゲーザー、ゆきのひかり、ルレーブ、カサブランカ、シベリア、ソルボンヌ、アスカ、ティアラ、イエローウィン………。ユリの花が世界中の人々を魅了し、その系譜から花産業の一翼を担ってきた歴史は、世界経済との相関関係が浮き彫りになりました。

 オランダの花事情は、2014年オランダで始まり、現在6カ国(ドイツ、ベルギー、デンマーク、フランス、イギリス)に広がった花のスタイルをご紹介されました。