庭のユリ

ユリは、幅広い世代に人気のある、印象的な花です。
特に切り花として楽しまれています。
その多様な色、大きな花を咲かせると拡がる特徴的な香りは、多くのリビングルームを彩り豊かに飾ります。そんな切り花としての印象が強いユリですが、庭で楽しむことができること、ご存知でしたか?
庭で育った球根は、とてもエレガントで色彩豊かな花を咲かせてくれるのです。

《品種やサイズ》

庭を色鮮やかに飾りたいという場合、特にユリはおすすめです。全ての色合いの白、ピンク、ライラック、赤、黄色、オレンジ、紫の多彩な色のユリがあるからです。小斑点や縞模様の品種もあります。
また、花の形状は、ラッパ状、カップ状またはフラットに咲くなど、とても多様です。
ロマンチックで優美に見える直径7センチ程の品種からから、エキゾチックな雰囲気の直径25センチのものまで多様にあります。

《香り》

多くの人々は、いくつかのユリの種によって生成された特徴のある香水のような香りが大好きですが、限られたスペースとなる室内では、時に香りがきつく感じられてしまいます。
一方、庭では、ユリの香りは分散するため、香りの強さが問題になることはありません。
例えば、カノコユリのようなユリは、楽園にいるような、ほのかなバニラの香りがします。
また、香りのないユリも、庭のワンポイントとなるでしょう。香りのないユリが良いのなら、アジアティックのユリを選びましょう。これらは、とてもかすかな香りで、中には香りを感じないものもあるからです。

《ユリの植栽》

ユリは、背の高い、色鮮やかな花を咲かせると、異国にいるようなエキゾチックな雰囲気をもたらすでしょう。
ユリの球根を植える際に、幾つかの注意点があります。
球根は根の成長が始まっている場合、20~25センチ深く植えなければいけません。
また、根がないユリの球根の場合は、深さ10~15センチに植える必要があります。
白のマドンナリリー(リリウムキャンディダム)は、特別な処理を必要とするユリの一種で、球根の最上部の先端が、太陽の暖かさを感じることができるように、土壌の表面のすぐ下に植える必要があります。
そして、ひとつひとつの球根は、20~40センチ程離して植えるのがベストです。
★また、成長し背が高くなるユリは低成長の広葉植物の側に植えても良いでしょう。

《ユリが咲く時期》

庭のユリは、数週間、咲き続けます。そして庭に幾つかの異なる品種を植えることによって、最大3ヶ月間、ユリを楽しむことができます。ユリの開花は6月に始まり、9月まで続きます。
 
その時期に咲くユリかを見ることができるように、是非参考にどうぞ。
6月初旬:マドンナリリー(リリウムキャンディダム)2-3週間
6月中旬:アジアティックリリー 2-3週間
6月下旬:トランペットリリー 2-3週間
8月上旬:オリエンタルリリー 3-4週間
8月中旬:ネパレンセリリー 2-3週間
9月:カノコユリ交配のユリ 3-4週間

《役立つ情報》

一部のユリ球根は少しシワがあるように見えますが、心配する必要はありません。
まず、植える前の準備として、湿った土の中に球根を埋め、水分をたくさん吸収させます。これは、後にエレガントな花を咲かせるためにとても大切なことです。
庭に背の高いユリはありますか?
保護するために、★ユリの横に長めの支えを立てることで、強風や大雨による被害を防ぐために役立ちます。
ユリは鉢や容器でも咲かせることはできますが、バルコニーやテラスではなく、庭の方が、成長しているユリをより楽しむことができます。
 
★冬を越し花咲く季節の春が訪れた頃、ユリを楽しむために、秋のシーズンは球根を植えるのに最適な時期です。
 
庭にユリを植えるためにお役に立つ情報については、どうぞ、www.bulb.com をご覧ください。