10月31日(木)「JAふかや深谷ゆり部会 設立10周年の祝賀会」が開催されました。
深谷ゆり部会設立10周年を祝う - 災害とコロナ禍を乗り越え地域の魅力向上に尽力
2024年10月31日(木) 「JAふかや深谷ゆり部会 設立10周年の祝賀会」が開催されました。
同部会は、2015年4月に発足し、3つの団体の協力を基盤に、深谷市におけるユリの生産と出荷を支え続けてきましたが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
2014年、深谷市を襲った大雪による80cmの積雪は、農業用ハウスに甚大な被害をもたらし、地域全体が危機に直面しました。農協や関係機関の迅速な支援により、産地の復興が実現し、部会として新たに組織化し、深谷市の「ユリ切花産地」としての地位を確立しました。
2020年には新型コロナウイルスの影響で全国に緊急事態宣言が発令され、生活様式の変化や物流の混乱など、多くの影響を受けました。昨今では、人件費やエネルギーコスト、為替の変動に伴う生産資材の高騰といった課題が重なり、厳しい状況が続いています。それにもかかわらず、部会と関係市場が協力して取り組み、昨年度のLAユリ切り花の年間平均単価は102円に上昇し、初めて三桁を達成しました。
関和勝宏部会長は、「深谷のユリ産地としての価値をさらに高め、次世代へと引き継いでいく」と強調し、今後も関係者との協力を求める姿勢を示しました。また、設立当初から支えてきたJAふかや、JA全農さいたま、農林振興センターや運送業者など多くの関係者に対して深い感謝を述べられました。「深谷のユリ」を日本全国、さらに海外にも広めていくために、21名の部会員全員が一丸となって取り組む決意が新たにされ、出席者の健勝とさらなる発展が祈念されました。