ユリのお話 ◆ 第1回 ユリだけのフローリスト
アムステルダムにあるユリとランだけを扱う有名フローリスト
ブルーミングス アムステルダム店
オーナーの ヘンリー・デン・ナイセル氏へのインタビューご紹介します。
http://www.bloomings-amsterdam.nl
Q | ブルーミング アムステルダムは ユリ専門ということで有名ですが、どうしてですか? |
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A | ユリのなかでも私の一番好きなのはオリエンタルリリーです。 以前 某ホテルのフローリスト部門で働いていた時に カサブランカに出会ったのが原点でしょうか。 それ以来 このユリの素晴らしさに魅せられています。 自分の店では 意識してアジアチックリリーは扱っていません。 見かけがノーマルのわりに、結構高値ですから。 |
Q | 一種類の花にフォーカスすることにリスクは感じませんか? |
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A | 特別リスクは感じていません。 逆にこのセクターでは むやみなスケールアップはよくないと思っています。 いろいろなところで花やプランツが買えるじゃないですか。 スペシャリストであることが、サバイバルのカギと思っています。 あとはショップオーナーとしてのやる気と努力も必要でしょう。 |
Q | 消費者にとってユリとは? |
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A | 花としては、好き嫌いがはっきりしているアイテムでしょうか。 オランダでのオリエンタルリリーの一般的なイメージは、まだお葬式用、お墓用といったところです。 香りがきついとか、花粉によるシミとか、ネガティブな見方もあります。 まあ、これはスターゲイザーのせいでしょうけど。 |
Q | ユリの品種について、なにかご意見はありますか? |
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A | 私が取引している仲卸は、品揃えも豊富で満足しています。 ただ、展示会などで見ることができる素晴らしく品質の良いユリは、普通のフローリストや一般消費者の手に入るものではありません。 供給数が限定されているような特別品種は 大々的に宣伝するな、と育種会社に言いたいところですね。 車のショールームに飾ってあるスーパーカーみたいなものですよ。 |
Q | 現在のセールスの方はいかがですか? |
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A | まあまあですね。顧客は常になにか特別な花を求めている、というのは感じます。 それから、私の店はよく店のインテリアをほめていただけますが、うれしいですね。 店内の花の位置も、それぞれの花に独自の場所があり、関心が行き渡っています。 店舗の床に直かに置きっぱなしになっている花はありません。 それから、5ヶ月前に以前の店舗から、現在の有名スーパーとなりの新店舗に引っ越してきましたが、 常に街中のシーンの中にあるといった感じです。 店を構えるのは、やはりロケーションが大事ですね。 |
Q | 最後の質問になりますが、そのお店のロケーションも、アムスの土地っ子には人気のヨルダーン地区ですが、ツーリストもよく来ますか? |
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A | “幸い”にもツーリストはそんなに多く来ません。 だいたい、店の中に入ってきても、観光客が花を買うことはあまりありませんからね。 よく聞くのは、オランダの花やプランツは自分の国に比べて安い!という声です。まあ、当たり前ですが。 あと、いわゆる海外からの“駐在族”ですが、この人たちは比較的花にお金を使うありがたい存在ですね。 オランダ人よりも頻繁に、また たくさんお金を使ってくれます。 |
Vakblad voor de bloemisterij の記事より